Vol.6 耳管開放症 第1話

からだの健康

皆さん、こんにちは

突然ですが、皆さんは耳管開放症ってご存知ですか?

私は長らくこの症状に悩まされてきたのですが、これの解決のために、今年、かなり動きましました!

共有したいことがたくさんあるので、3本立てで更新しようと思ってます。

第1話 耳管開放症とは何ぞや
第2話 ザ・手術
第3話 色々見えた話

 

本日は、第一話、耳管開放症とは何ぞや、ということで、順に説明していきます。

私は、この症状の名前を知ったのは社会人になってからです。

この症状に困ってる人は、少なからずネットで調べたり、耳鼻科に相談したりしてる人もいらっしゃると思いますが、私は手術にも踏み切りましたので、いろんな情報を提供できると思いますので、綴っていきます。

耳管開放症の症状

耳管開放症とは、耳管っていう部位が、開放してる症状です。笑

まず、耳管とは、内耳の圧を調整する管で、鼓膜の奥(中耳)から、上咽頭(鼻と喉の境目近く)に繋がっている部分です。

ここの感覚としては、飛行機に乗ったり、新幹線でトンネルに入ったりすると、

耳がヌギューって詰まる(圧がかかってる)感覚のある人がいると思いますが、

その時に、唾を飲んだり顎を動かしたりすると、フワって圧から解放されると思います。

この、圧がかかってる時は耳管狭窄(狭く搾られてる)状態です。

唾を飲むと、耳管が開いて、圧から解放されます。

耳管は、普段は適度に締まってて、あくびをしたりくしゃみをしたりゲップをしたり(笑)

いろんなタイミングで耳に圧がかからないように自動で開いたり閉じたりしてます。

こいつが、カパっと、謎に開き続けるのが耳管開放症です。

これが起きるとなんの問題があるかというと、

自分の声がめっちゃ耳に、という感じで頭に響いて大きく聞こえて、自分の実際に出してる声の大きさが分からなくなる。
自分の呼吸の音が、ダイレクトに聞こえる。スターウォーズのダースベイダーが、『コォー、コォー』言ってますが、あの状態。(私の感覚。笑)
声や呼吸だけじゃなく、もう色んなものが響く。自分の咀嚼音、耳の血管を流れる脈打つ音、歩いてる時の振動の音…。

これらの特徴は、自分の発してる音が、耳管を通って内耳で響いてるということなんです。

なので、周りの音や声は聞こえる。

ただ、自分の音が煩わしくて、集中できません。

自分の声がうるさいから人と話す気になれないし、症状が出ると歩くのも食べるのも嫌になる。

こうやって気が滅入っていくとこまで、この症状に含まれてると私は思います。笑

私の耳管開放症歴

冒頭に、この症状の名前を知ったのは社会人になってからだと書きましたが、症状があったのは、小学生の頃からです。

この頃は今ほどひどくはないですが、マラソン大会とか、体育の持久走とかで、長く走ってると、耳がうるさいな〜、呼吸がめっちゃ聞こえるな〜ってぐらいでした。

小学生の持久走なので1〜2キロ程度ですが。

大学生くらいの時には、もう少し頻度が上がったくらいで、鼻をすするとその場しのぎで治ったりしたので、あまり気に留めてませんでした。

社会人になった頃に、ふと、この症状が気になって、症状を検索したら、症状の名前が出てきました。

他に気にしてる人がいたことにもびっくりしました。

私は教員だったので、授業で話したり、休み時間とか放課後、面談とかで生徒や保護者と話をする時にも症状が出て、煩わしさを明確に感じるようになりました。

実はこの頃、鼻をすする以外にもその場しのぎの対処法を編み出してました。

感覚的にその場所を探り当てたのですが、耳の下の顎の付け根を喉の奥の方に向かってぎゅーーーっと指圧すると、治るんです

後々、仕組みを知れば当然のことでしたが、当時は本能?感覚的?に、そこに辿り着いてたのを今では自慢げに語れます。笑

当時はそれでもなんとかなるんです。

鼻をすするとなんか汚い感じなので(自分に対しての感覚ですよ!)、

顎の下に手を添えて、首を傾げるフリをして、ついでにぎゅっと押すんです。笑

きっと周りからは、やたらと首触る奴だなと思われてたことでしょう。

でも、これでさえやるとやらないとでは、快適さに大きな違いがありました。

社会人6年目に転職して別の学校で教員をしてた頃、いよいよ辛さを感じて、耳鼻咽喉科へ行きました。

ネットで耳管開放症の治療方法を教えてくれてる耳鼻科さんがありますが、同じような流れで治療しました。

漢方服用

加味帰脾湯、五苓散など、「ザ・耳管開放症と言えばの薬」をとっかえひっかえ、処方してもらいながら、1年半くらい飲み続けていました。

漢方とは別に、鼻すすりをしないように、鼻水が収まる薬も処方されていました。

これも2年くらいかな。

漢方は、「もう一通り試して効かないからやめようか~」と、耳鼻科の先生に言われて、途中でやめました。

私には効いてくれませんでした。残念。

漢方の味にも慣れてきたのにー。笑

 

生活リズムを整える、ストレスを減らす

教員をしているということもあり、朝出勤する時間も早く、帰ってくる時間も遅いので、

生活上のストレス、仕事上のストレスを抱えすぎないように、と注意されました。

特に、ご飯をしっかり食べて、睡眠時間を最低でも7時間確保すること。

これはよく言われました。

そもそも、耳管開放症の起きる原因は解明され切っていないのですが、その可能性の一つとして、急激に痩せて、耳管を支えている周囲の脂肪が減少することで開きやすくなるという説もあるそうです。

ちなみに、私は急激に痩せてなんかいません。笑

しかし、他にもいくつか耳管開放症を誘発するものがあって、その一つに、低用量ピルがあります。

私は、婦人科で処方されているのを服用しているので、そのせいもあるとは思っていますが、

それはそれでやめられない薬なので、両立できるように治療したいと考えていました。

話は戻りますが、ストレスを抱え込まないように、仕事も完璧主義を脱却できるように頑張りました。

また、私は通勤で人ごみにもまれたり、一時間近く電車で立ちっぱなしは勘弁してほしいタイプでした。(今もですが)

少し早く家を出て、ゆとりのある電車に乗りたかったので、朝は5時半くらいに出て、7時前に学校に入り、

帰りは、早ければ6時くらいに学校を出て、7時過ぎに家に着く。

忙しければ、10時くらいに家に着く。睡眠時間の確保もできるようにがんばりました。

なかなか学校で働いていると限界だなぁというのが正直なところでしたね。

 

点鼻・鼻うがい等

耳管開放症で病院にかかってから、人生で初めて鼻うがいをしました。

最初は恐怖でしたが、慣れると気持ちいいものです。

ただ、難点なのは、鼻うがいした後の水が副鼻腔?に入るのか、後からめっちゃ水が垂れてくるんです。笑

もちろん鼻うがい後に鼻をかんで、水をある程度出すんですが、

下を向いて頭を起こしたりすると、垂れてきます。初めの頃は、鼻血でも出たのかと思って

びっくりしました。生暖かいもので。

鼻うがい自体は嫌いではないですが、じゃぁ効果があったのか、というと、そんなこともなく、これも2年近く続きました。

 

理解を求める難しさ

前述のように、この症状は、周りの人には見えません。

咳をするでも、鼻声になるでもなく、熱も出ないし、血がでることもない。

多くの方に、耳管開放症の経験はあると言います。

しかしながら、疲れが溜まっている時だったり、脱水気味の時には感じるものの、

日常的に症状が出て苦しむ人はそこまで多くはないようです。

確かに、私も小学生の頃のような頻度であれば、そこまで気にしない症状だったと思います。

今年の夏に、この症状がかなりしんどいという話を、両親にしました。

母には一年位前から病院に通って薬を服用していることは伝えていましたが、それが自分の生活や仕事に対してもマイナスに働いていることを伝えました。

父からは、「そんなの気にしなければいいじゃん」と言われました。

「そんなことできれば誰も苦労しないわー!」とちゃぶ台返しでもしたい気分でしたが、

母が父をどやしてたので、よしとしました。笑

本当に、そんなに簡単じゃないんだと自分でも改めて認識したところです。

実際に、教員という仕事ではあるけれども、働き方というか、クラスチェンジと言いますか、学校とは別の部署に異動したこともあり、環境を変えてみましたが、それでも症状は変わりません。

どうしたものかと。

このままこういう形(誰かに雇われる形)で仕事をすることには限界があると思っていること、起業も考えていることも伝えました。

両親も起業して生計を立ててきたので、起業そのものは反対されるようなものではありませんでした。(反対されるような年でもありませんが。笑)

実際どうするかはさておき、この症状をこのままにしておいても良くないだろうと、

両親から、手術してみれば? と提案がありました。

もちろん、耳管ピンというものを挿入する手術があることも、調べ済みです。

ただ、通っていた耳鼻科の先生には手術はおすすめしないなー、と、当初から言われていたので、なんとなく避けていました。

実際、ネットで調べても手術を経験した人の話とか、私の探す限り、見当たらないので、怖さもありました。

ただ、せっかく両親から手術の打診もあったし、そもそも私の症状の段階で手術するものなのかも含めて、手術専門の診察を受けてみようと思いました。

次回は、この手術の話です。

Vol.6 完

 

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